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米国株式市場は急上昇して取引を終えた。4月米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測が強まった。1日撮影(2024年 ロイター/Stefan Jeremiah) [ニューヨーク 3日 ロイター] - 米国株式市場は急上昇して取引を終えた。4月米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測が強まった。 主要3株価指数全てが上昇。過去最大規模の自社株買いを発表したアップル の株価上昇が支援となり、ハイテク株比率の高いナスダック総合が2%高となった。 週間では3指数とも2週連続高となる勢い。 米労働省が3日発表した4月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比17万5000人増と、3月から予想以上に伸びが鈍化した。賃金の前年比での伸びも約3年ぶりに4%を下回った。 もっと見る これを受け、市場ではFRBが9月に利下げを開始するとの見方が強まった。 AXSインベストメンツのグレッグ・バサック最高経営責任者(CEO)は「きょうの軟調な雇用統計は利下げをFRBの2024年の議題として確実に位置付けた」と指摘。長期にわたり高金利が続くという見方が依然根強いが、雇用統計は市場に温かく受け入れられたと述べた。 第1・四半期決算発表シーズンは終盤に差し掛かり、3日午前の時点でS&P総合500種構成銘柄のうち397社が決算を発表。LSEGによると、そのうち77%が市場予想を上回る決算を発表した。 アップルは6.0%高。2日発表した第2・四半期(1─3月)決算は、売上高が減少したものの、市場予想より小幅な減収にとどまったほか、1100億ドルの自社株買いも新たに決めた。 もっと見る 米アムジェン は11.8%高。肥満治療薬「マリタイド」の中間治験データと第1・四半期決算が良好な内容だったことを受けた。 一方、オンライン旅行代理店のエクスペディア・グループ は15.3%安。通期売上高見通しの下方修正が嫌気された。 ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.62対1の比率で上回った。ナスダックでも2.00対1で値上がり銘柄が多かった。 米取引所の合算出来高は107億2000万株。直近20営業日の平均は110億7000万株。 LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
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