< Back to 68k.news JP front page

「世界を巡回し先進的教育」米ミネルバ大、東京を新たな滞在都市に…入試合格率3%未満

Original source (on modern site) | Article images: [1] [2]

記者会見するミネルバ大のマイク・マギー学長 (22日、日本財団で)

 世界の都市を巡りながら、先進的な教育を展開し、優秀な学生が集まる米ミネルバ大学(本部・サンフランシスコ)が22日、2025年秋から東京を滞在都市に加えると発表した。約150人の学生が毎年8か月間、日本に滞在して学び、国内の大学とも交流する予定だ。

 14年に開学したミネルバ大は、世界中から集まった学生たちが寮生活を送り、滞在都市の企業やNPOと連携して社会課題の解決策を考える実践的な教育を展開している。入試の合格率は3%未満で、米国の名門大並みの高倍率となる。

 学部生は約600人。20人未満のゼミ方式で、各都市に滞在する学生と教員をオンラインで結んで授業を行う。学生の出身地は約100か国・地域に上り、日本人は21人が在籍している。

 現在は、サンフランシスコに1年間滞在後、ソウルやベルリン、ハイデラバード(インド)などに半年ずつ計7都市を巡る。ミネルバ大は将来的に、東京を含む4都市を4年間で訪問する形式とする意向だ。

 同大の教育内容は、日本の教育関係者からも注目されている。文部科学省は22年、ミネルバ大のような新しい教育モデルが実現できるよう、大学設置基準の特例制度を設けた。

 ミネルバ大は22日、日本財団(東京)と包括連携協定を締結した。日本財団は10年間で計80億円を提供し、連携する地域や企業の選定などを支援する予定だ。日本では、少子高齢化や伝統文化などに関する課題解決型の学習や、スタートアップ企業での就業実習も計画する。記者会見したマイク・マギー学長は「日本の大学とも積極的に連携していきたい」と語り、日本人学生が増えることも期待しているという。

< Back to 68k.news JP front page