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「人生を楽しみに生きていけるよう、背中を押してくれる」日台合作映画主演の清原果耶 映画「青春18×2 君へと続く道」

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「皆さんの思い出に寄り添ってくれる作品」と話す清原果耶(岩崎叶汰撮影)

恋愛映画「余命10年」で多くの観客を感涙させた藤井道人監督(37)が、自身初となる国際プロジェクトとして日台合作映画「青春18×2 君へと続く道」を手掛けた。藤井と台湾との縁は深く、祖父が台湾人。自身も20代の頃に台湾へ私費留学し、台湾での映画製作を熱望してきた。その長年の夢がかなった本作で、ヒロインを担ったのが清原果耶(22)だ。

「日本だけでなく、アジア、世界の人たちの心にしっかりと残る映画を目指した。まさに、僕にとっての監督人生第2章のはじまりであると自負できる作品」-。本作について、そうコメントする藤井。

藤井組に過去2回、参加したことがある清原は、本作の出演オファーを受けたとき、「これまで信頼して一緒に作品を作ってきた藤井監督と、また新しいステージで作品を生み出せるというのがすごくうれしかった」という。

清原が演じたアミは台湾を旅する日本人バックパッカーで、明るくて社交的。台南のカラオケ店でアルバイトをしながら、台湾の人々と交流を深めていく。

「過去2作はダークなトーンの役柄というか、少し内側に熱を秘めている人物だった。今回は喜怒哀楽を前面に出す女性。台湾の土地や人々との空気を感じて生まれてくるものを表現した」

映画「青春18×2 君へと続く道」©2024「青春 18×2」Film Partners

本作は台湾のスター、シュー・グァンハン(33)が演じる主人公のジミーという台湾の青年がアミに恋する恋愛物語であり、「18年前に置いてきた青春に、36歳になった主人公がサヨナラを告げる物語」(藤井)でもある。

清原はグァンハンについて「18歳と36歳の主人公のどちらも、明確に演じ分けていたのがすごいと思った。私は実年齢に近い18歳は演じられるかもしれないけれど、36歳は難しいだろうな」と感嘆する。

ジミーは22歳のアミよりも4歳年下で、シャイな青年という設定だ。「若い男の子特有の、ちょっと背伸びもしてみるけれどうまくいかず、でも興味を引かれるアミに近づいてみたいという感じがうまく出せていて、ジミーってかわいいなと」

いちばん好きなシーンを清原に問うと、「スカイランタン(小さな熱気球)を飛ばす前に、人混みの中でジミーとアミが手をつなぐシーン。純愛を連想させ、なんて美しいシーンだろうと客観的に思った」という。

「皆さんの過去とか、青春とか、初恋とか、いろいろな思い出に寄り添ってくれる映画になっていると思う。何かやさしさに包み込まれ、これからの人生を楽しみに生きていけるよう、背中を押してくれる作品なので、ぜひ多くの方に届いてほしい」(水沼啓子)

5月3日から全国公開。共演は道枝駿佑(なにわ男子)、黒木華ら。2時間3分。

きよはら・かや 平成14年、大阪府出身。27年にNHK連続テレビ小説「あさが来た」で女優デビュー。令和3年に同「おかえりモネ」主演。映画「護られなかった者たちへ」で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞。

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