ＡＮＡと日航が大幅増益　令和６年３月期、コロナ収束で国内の観光需要急増

ＡＮＡホールディングスと日本航空の航空大手２社の令和６年３月期連結決算が２日、出そろった。新型コロナウイルス禍の収束で訪日客や国内の観光需要が急増し、２社ともに最終利益が大きく伸びた。

日航が２日発表した６年３月期の連結最終利益は前期の約２・８倍に当たる９５５億円。１月に起きた海上保安庁機との衝突事故による業績影響はほとんどなく、コロナ禍が本格化する前の２年３月期の実績（４８０億円）も大きく上回った。

ＡＮＡは６年３月期の最終利益が７５・６％増の１５７０億円で、過去最高益をたたき出した。

国際線、国内線いずれも旅客が前期から大幅に増え、需要の回復を背景とした運賃の上昇が利益を一段と押し上げた。

６年３月期の売上高は日航が前期比２０・１％増の１兆６５１８億円、ＡＮＡが２０・４％増の２兆５５９億円。