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能登半島地震からの復興を願ったチャリティーコンサートが高岡市にある国宝の寺で開かれ、石川県輪島市で被災した音楽家の親子がピアノの演奏と歌声を披露しました。
このコンサートは北陸のクラシック音楽の祭典「ガルガンチュア音楽祭」の一環で、富山県高岡市にある国宝で、地震で一部に被害が出た勝興寺で開かれました。
公演には石川県輪島市で被災し富山県南砺市に避難しているピアノ講師の仲谷美千代さんと、娘でメゾソプラノ歌手の響子さんが出演しました。
寺の本堂には、被災した自宅から運び出されたピアノが用意され、美千代さんの軽やかな伴奏にあわせて、響子さんが伸びやかな歌声で「アヴェ・マリア」など3曲を披露しました。
続いてアメリカ出身のピアニストの演奏にあわせて、響子さんがオペラの楽曲「ハバネラ」などを力強く歌い上げ、観客を魅了していました。
入場料は無料ですが会場には被災地支援の募金箱が設置されていて、多くの寄付が寄せられていました。
金沢市の70代男性は「歌声がすばらしく、寺でのコンサートも珍しくて楽しかった」と話していました。
仲谷響子さんは「地震でつらいことがあっても、音楽で心が少しでも和らいでもらえたらうれしい」と話していました。