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「変動型」住宅ローン金利、大手銀が据え置き…ネット銀など一部金融機関は引き上げへ

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 3メガバンクなど大手銀行は30日、5月から適用する住宅ローン金利を発表し、「変動型」の基準金利を2・475%で据え置いた。一方、ネット銀行など一部金融機関は引き上げる。日本銀行がマイナス金利政策を解除して政策金利を引き上げた影響が、じわりと出始めている。

三菱UFJ銀、みずほ銀、三井住友銀(東京・江東区で)

 変動型の基準金利は、短期プライムレート(短プラ、企業向け最優遇貸出金利)に連動することが多く、短プラに1%程度上乗せしている銀行が多い。各行は借り手の信用度に応じて基準金利から引き下げ、適用する金利を決めている。

 5月の変動型の最優遇金利は三菱UFJ銀行0・345%、三井住友銀行0・475%などとなり、いずれも据え置いた。一方、長期金利に連動する期間10年の固定型の基準金利は、各行が0・08~0・31%引き上げ、3・60~4・00%とした。

 日銀は3月に政策金利を「0~0・1%」に引き上げた。今後、日銀が追加利上げに踏み切れば、短プラの上昇を通じ、「変動型の金利も引き上げる可能性がある」(メガバンク幹部)。変動型は住宅ローン利用者の7割が利用しており、家計への影響が懸念される。

 引き上げる動きも出ている。住信SBIネット銀行は5月1日から短プラを0・1%引き上げて1・775%にする。同行は4月1日と10月1日に変動型の基準金利を見直しており、10月1日に基準金利を引き上げた場合、2025年1月分から影響する。別の指標を使う楽天銀行は5月の基準金利を4月から0・08%高い1・313%とした。

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