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「親露派」ジョージアの夢が推進の「外国の代理人」法案、首都の抗議デモに治安当局が催涙ガス

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 ロイター通信によると、旧ソ連構成国のジョージアの首都トビリシで4月30日、外国から資金提供を受ける組織の活動を規制する「外国の代理人」法案に反対する抗議デモがあり、治安当局が催涙ガスなどを使って鎮圧した。63人が拘束され、負傷者も出ている模様だ。デモは5月1日も行われた。

1日、トビリシで、警官隊と衝突するデモ参加者=AP

 法案は、活動資金の2割以上を外国から支援される団体に登録を義務づけ、政府による監視強化を目指すものだ。ウクライナを侵略するロシアが反政権派やメディアを多数指定している制度に似ているため「ロシア法」と呼ばれており、野党は反対している。

1日、トビリシで、「外国の代理人」法案に反対するデモ参加者=ロイター

 野党が親露派と批判する与党・ジョージアの夢が推進する法案は1日、国会で2回目の採決が行われ、賛成多数で採択された。新法の成立には3回目の採決が必要だ。親欧州派のサロメ・ズラビシビリ大統領は反対の立場だが、与党は大統領の拒否権を覆すことができる。

 新法が成立した場合、ジョージアが目指す欧州連合(EU)加盟への影響は避けられないとみられる。与党は、米欧がジョージアをロシアとの対決に巻き込もうとしており、法案は国家の主権を強めるものだと主張している。

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